PS3『龍が如く OF THE END』ちょっぴりガッカリなクリア後の感想
PS3『龍が如く OF THE END』ようやくクリアしましたので感想。
時間があまり取れなかったってのと、お恥ずかしながら、うちのPS3は今だに60Gモデルなので、この節電の夏には非常に厳しいモノがありまして・・・みなまで言うまい。それでも短時間ずつちまちまプレイして、やっと終わりましたぁ。
極道喧嘩アクションから、ゾンビガンショットバトルへと変貌した『龍が如く OF THE END』、発表当初は驚きガッカリしましたが、発売ペースが早いのもあってかマンネリぎみなタイトルでありましたし、『龍が如く』特有の人間ドラマも兼ね備え、“らしさ”は健在とのことでしたので、これはこれで、けっこう期待していたのですが、いざプレイしてみると・・・人それぞれではあるかと思いますが、自分としては正直、微妙な感じがしました。
特にストーリー部分の不満と、隔離エリアやお店の出入り時に頻繁で長めのロードがあるのには、かなり参ったかなぁ。
ちなみに自分は、メインストーリー・サブストーリー・特務・キャバクラ・武器改造全種・アンダーグラウンド・レベルMAXまでをやりましたぁ。プレイスポットのミニゲームは今回ほとんど手をつけませんでしたねぇ。最後はレベル上げのため、ずっと特務のトライバル集団をやっつけ続ける苦行をしておりました。
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まずはストーリーついて
ゾンビが出現するというこれまでとは一線を期する非現実的な物語ながらも、今まで通り個性豊かなお馴染みのメンバーがいつも通りの役回りで登場しつつ豪華なキャストが盛り上げてくれ、適度に笑いを交えた感じが、いつもの『龍が如く』であり、なぜだか違和感なく物語に入っていけました。それと真島の兄さん視点があるのはやっぱり嬉しいところでしたね。(それが必要だったかどうかは別として)
問題は、今までの『龍が如く』よりは、全体的に薄っぺらくボリュームのないお話だったかと思うところ。人間ドラマというよりゾンビとの戦いがメインになってしまい、らしくないというかなんというか・・・プレイし始めると(しなくても情報等見ていれば)だいたいの予想がついてしまって、たいしたどんでん返しもなく、そのまま終わっていく感じでしたし、非現実的なゾンビという題材を扱ったがためかもしれませんが、え?それでいいの?って場面も少なからずありました。
助ける方法を探すのではなく殺せばいいんだっていう・・・ね。主人公を4人にした理由もよくわからないような感じでしたし・・・神室町があんな惨劇に見舞われた割にサラっと終わっていき、結局なんだったんだろうって感じでしたね。
次にガンショットバトルについて
簡単操作でバンバン敵を倒せるのは爽快でした。シューター好きな方には物足りないかとは思いますが、『龍が如く』のバトルは簡単操作がウリでもありますしね。(その分すぐに飽きちゃったりもするのですけど)少ないですが、装甲車に乗って突破するシーンがあったりするのはなかなか良かったですし、様々なボスクリーチャーとの迫力ある戦いも○
カメラワークや敵をロックする時に見当違いな方向を向いたりとか、敵の位置をを把握しづらかったりと、イライラさせられる点は多かったかな。武器に関しても、全キャラどれもが使用可能(固定武器はあるけど、その必要性って・・・)ですので、あまり意味がなかったような・・・秋山の二丁拳銃(ハンドガン)以外は、所持可能アイテム数が少ないのに、弾数制限もあるので、ここぞって時以外はみんな結局ハンドガンっていうねww
ヒートスナイプも皆同じパターンしかありませんでしたし、キャラの差別化が甘過ぎて、ストーリーと同じく主人公を4人にした理由が本当によくわからなかったです。・・・あと頑なに従来の喧嘩アクションをさせないってのもどうかと思いました。悪い事を企んだ人間はこちらが懲らしめるのではなく、基本ゾンビにやられ、その後始末をこちらがするって感じでしたからねぇ。これまでのように人間同士の争いもあった方がストーリーにも深みを持たせることが出来たのではないかとも思いますし・・・。
神室町プレイスポットについて
ゾンビゲームになっちゃっても、縮小することなくこれまで通り、ちゃんとプレイスポットが存在したのは良かったかな。なんで無事やねんってところはありますが。
しかし、ここにもまた不満点が・・・自由に散策できるのがウリの神室町なのに、隔離エリア内にある施設に行くのがめちゃめちゃ面倒に感じるのですよ。先にも書きました隔離エリア出入り時のロード時間の長さや、ゾンビたちをくぐり抜けて、辿り着かねばならないサブストーリーだとか、キャバクラにその他プレイスポット・・・隔離エリアが広がる後半になればなるほど通うのが億劫になりましたね。あとキャバ嬢のレベルが下がっていってる気がするのは気のせい?
自分は出来ることは一つ一つ終わらせていくプレイスタイルですので、それがよく無かったのかもしれませんが、上記のような感じでしたのでいつもよりも辛かったなぁ。一度クリアすれば神室町を自由に散策可能ですので、一周目はストーリーを楽しんで、プレイスポットはクリア後にやった方がいいのかも・・・でした。もしかすると元々そういった意図で作られたのかもしれませんが、それもどうなのと・・・。
相棒について
サブストーリーにて、それぞれの物語があったのは良かったかな。ゲイリーズ・ブートキャンプでの特訓がテンポ悪かったのと、キャバ嬢の衣装チェンジやスキル獲得などが標準で搭載されてないところが非常に残念でした。あと相棒がいると起こらないサブスートリーがあるのは、ちょっと。
やり込み要素のアンダーグラウンドについて
正直ただ面倒なだけでした(まぁやり込み要素によくあるパターンですが)単調なバトルであるにも関わらず、同じような場所を延々とさまよいますので・・・途中で多少のイベントがあっても良かったのでは?
ラストの亜門以外、中ボスの必要性が感じられなかったりも。ただし、それら苦痛を乗り越えてお馴染みの亜門を倒せば、最強の武器となるサテライトレーザーが手に入りますけどね~。亜門自体は『4』に比べれば全然楽に倒せます。
所感
・・・なんか不満ばかりでしたね。
『龍が如く』最大のウリであるストーリーがもっとおもしろければ、その他の粗さも我慢出来た(気にならなかった)かもしれませんが、そこがもう微妙だったことで、不満点ばかりが気になってしまいました。
今までと違ったことに挑戦するのなら、開発期間を十分にとって、ストーリーを練り込んだり、バトル時のキャラ差別化を図ったりしてほしかった気がしますね。あと、これまでのシステムを活かしたいなら活かす、ぶっ壊したいなら、とことんぶっ壊せばよかったんじゃないかなぁって思いました。『龍が如く』らしさ、新たな挑戦、何もかもが中途半端だったかなぁ。『龍が如く 見参』並に気合を入れて作ってくれたなら、ゾンビゲーになっちゃったとしても、普通に楽しめたかもしれないのに・・・。
EDを見る限り、次回作があるかどうかはわかりませんが、この系統で行くなら、今までのものを壊しつつもっとしっかり作り込んでほしいですし、これまでの『龍が如く』に戻すにしても、それはそれでマンネリ感もあるので、『クロヒョウ』のように、そろそろキャラクターの若返りを図る(遥を大人にしてその世代のお話とか)など一新してほしい気もしますね。寂しいっちゃ寂しいですけど、今のままでは物語的にも、もう限界な気がするので。
もの凄く早いペースで続編が世に送り出される『龍が如く』シリーズで、ユーザーとしては嬉しいですし、名越さん含め開発者の方々には頭が下がりますが、ここらで一旦じっくり作り直した方がいいように感じさせられた『龍が如く OF THE END』なのでした。
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